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2007/04/15

悼。

どーも。

すでに古いトピックなってしまいましたが、植木等さんがお亡くなりになりました。クレイジーキャッツでゲラゲラ笑った世代ではないのですが、クレイジーキャッツの音楽と無責任シリーズには個人的に思い入れがありました。青島幸男さんが亡くなったときにはなぜかリアリティを感じませんでしたが、植木等さんが…となると、一時代のピリオドが打たれた感が非常に強いです。

さらに古いトピックになりますが、西原理恵子さんの元ダンナ、鴨ちゃんこと鴨志田譲氏が肝臓癌でご逝去されました。非常に多くのコアなファンがいると思われるサイバラ先生界隈の登場人物ということで、オレのようなにわかファンがなにを言うほどのこともないのですが、器のちいちゃ~い凡庸な人間から見た破天荒な生き様というのは他人事であるが故かとても魅惑的なものです。法的にも人的にもややはみだし気味だった鴨志田氏でしたが、最期はどうやら失いかけた家族に囲まれて迎えたようです。最期をどう迎えたかが人間の価値だと言い切る気は毛頭ありませんが、オレの知る限りの鴨ちゃんが迎えた最期としては上出来だったのではないでしょうか。などと言うと侮辱になってしまうのでしょうか。

そしてカート・ヴォネガット。タイタンの幼女やスローターハウス5で有名な作家です。一応、SF作家というカテゴリーに属していますが、SFだと思って読んでいる人はさほど多くないと思われます。ジョン=アップダイクやサリンジャーあたりと並ぶ70年代を牽引したニューウェイブ作家だとしたほうがしっくりくるんじゃないでしょうか。ジョン=アーヴィングが彼の薫陶を受けたという話も有名ですが、彼の作風はディケンズとヴォネガットのまったくの直線上にあるようにオレには思えるのですがいかがでしょうか。そんなに強い思い入れを持ってヴォネガットの作品に接したワケではないのですが、どの作品を読んでもひとえに感じたのは、彼がいくつになってもどんな作品を書こうとしてもどうしても、ひどく傷ついて孤独から出られない子供に見えてしまうことでした。その点においてウディ=アレンと重ならなくもないんですが、ヴォネガットはもう少しピュアな地点から大きく冷たくひねくれてしまったような感じがして切なくて声もかけられないのです。オレの勝手な想像なんですけどもね。そんなヴォネガットが亡くなってしまいました。しかし、こう言っては大変な不謹慎かと思われますが、オレの死生観では彼の死は一つの「孤独からの解放」だったと思われます。先に死んだ人たちと合流するとかそういう意味ではないんですけどもね。とまれ、彼の死をもってヴォネガットという物語が完成しました。死んでしまうということは誰にとっても悲しいことであり喪失感は拭えないものですが、一つの物語が完成に至った、という意味において、拍手を送ってもいいんじゃないでしょうか。ヴォネガットさん、あなたに神のお恵みを。パチパチパチパチ。

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