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2007/08/11

銀色のあなた

どぅーむ(どーも)。

あいかわらず暑いですね… 暑さ寒さも彼岸まで、などと申しますが、あと数週間は油断ならないでしょうね。ワタクシとまそんちゃんのすんでいるところでも大台の36℃をマークし、脳もプラスチックもPVCもとろけそうです。そしてこの季節になると、いつも気がかりでならないことがあるのです。それは我が家の天井裏倉庫のこと。恥ずかしいことにその2畳半ほどの空間がほぼおもちゃで占められております。お父さんお母さん、ごめんなさい。。。

Img_1116Img_1117 ああ、そこはまさに熱地獄。ビニールが溶けるような甘く危険な香りがたちこめ、流動しない空気が膨れ上がってまるで押し返すようです。長居は真剣に危険。しかし、今回お話するテーマのためにはどうしてもこのプチ・カオスをかきわけて発掘しなければならないモノがあったのです

それは映画・ファンタスティック・フォーの第二作「ファンタスティック・フォー銀河の危機」が発表されたから。 ファンタスティック・フォーはマーベル・コミックの老舗ヒーローでして、アメコミに興味がおありの向きとっては定番中の定番であります。日本であまり馴染みがなかったようですが、漫画化されていたり宇宙忍者ゴームズという邦題でアニメが放送されたりしていたので、40代以上の方はもしかしたら記憶されているかもしれませんね。ウィキペディアによると「ムッシュムラムラ~」というダチョウ倶楽部の持ちギャグの元ネタはガンロックことザ・シングの口癖だったようです。へ~。で、話を戻しますと…

Annsilv002今回の映画にはファンタスティック・フォーと切っても切れないもう一人の主人公、シルバーサーファーが登場するのです。 アメコミ史上最もインパクトのあるビジュアルといっていいこの全身銀色のハレンチな男が我々ホネミッツにどれだけ恐ろしい影響を与えたことか…上でお見せした天井裏の写真なぞ、その一端に過ぎないのです。今回は我らがシルバーサーファーの銀幕デビューを記念して(熱で危険な天井裏の整理もかねて)魅惑のコレクションを開陳してみたいと思います。こんなことでもないとあと10年くらいダンボールに閉じ込めたまんま開けもしないでしょうしね。

 

Img_1122約10年ほど前、かのマクファーレントイズからスポーンが発売されて、日本にもぼちぼち流れ込んできたときの状況を記憶している方はおそらく多いでしょう。日本人にはないファンキーな発想とドギツイ色彩、そしてブリスターパック。刺激的でしたね。そしてほぼ同時期、スポーンしか目に入らない連中の視野のはじっこにポツポツと紛れ込んでいたメッキのボディ。やや大きめの実にアメリカっぽいこのおもちゃが我々ホネミッツを狂気の時代に向かわせたのでした。。。

 

Img_1127 ウチのとーちゃんの仕事がもっとも景気のよかった頃、稼いだ黒字を福利厚生に還元しようと親戚一同をひきつれてグアム旅行を敢行しまして、オレもいやいや連れて行かれたのです。ハタチそこそこで家族とグアム。いったいオレはグアムでなにをしたらよかったのでしょうか。昼間からホテルのロビーでビールを飲みながら本を読んでふてくされていたオレは、とーちゃんがゴルフに行っちゃって置いてきぼりになったかーちゃんに乞われて市街のスーパーに付き添ったのです。そこで友人へのおみやげにできるだけくだらないものを、と選んだのがコレだったのでした。

 

Img_1126 一体なにをしているヒトなのか、予備知識もなんにもなく、ただミタメのくだらなさだけでかさばる箱を手にしました。あと、たしか…こするとヌードになるライターだの、一点の恥じらいもないハッキリのエロ本だの、うれしいような困るようなものだけをチョイスしたと思う。それはともかく、シルバーサーファーとの因縁はそのときに始まったのでした。ちなみにそのとき買ったモノは当然友人の手に渡っており、この写真にあるモノは自分用にあとで買いなおしたのです。どこぞの古着屋さんで、当時6000円!! しかしその後12000円で陳列されているのを見たことさえありました。輸入代理店が存在しなかったため、スキなヤツが自分で海外から持ち込んで店頭に並べていたのでしょうね。

 

Img_1143Img_1142中身は同じで、上にあげたモノの縮小版と考えてほぼ間違いありません。このようにパッケージ違いで同じおもちゃを売るといういいかげんな商売は当時当たり前のように行われていました。もしかすると今でも、かもしれません。なんだかどっかの企業のやり口にも通じるあざとさですね。左のほうがオリジナルバージョンで、右のほうは後に他の代表的マーベルヒーローを統一パッケージで売り出したときのモノ。

 

Img_1145 こんなバージョンも存在します。アニメ動画が入ったCDが同梱され、本体にはスモークがかけられています。始めてみた瞬間におもいっきりヤラれて3,4000円出して勇んで買ったモノですが、後にアメリカで5ドルくらいで投げ売られていました。くやしかったのでそのときも一つ買いまして、ウチには2つあります。ちなみにCDの中身はどうせろくでもないので観ていません。

 

Img_1148Img_1149   フィギュアブームもいよいよ盛り、さまざまなアメトイムック本が乱発されました。その際、埋め立て記事としてあきらかに興味をそそらないオールドトイの項が必ず添えられていたものですが、「ちょっとレアなキャラクター」的立ち位置でコンバートされていたのがコレでした。メッキされたものとペイントのものがあり、ペイントのものは初期版ですぐに製造が終了してレアとされていましたが、この頃すっかり浸透した「レア」という言葉の魔力によって逆にペイントのほうがよく見かける結果になっていました。

Img_1150Img_1153左のほうがメッキ版の背面。右がペイント版の背面。この頃の造形の甘さにはオールドトイファンにはたまらない味がありますね。スポーンも初期の頃はこれらとさほど変わらないテイストがあって面白みがありましたが、クオリティがすさまじいまでに上昇していった挙句、なんだか親しみを持ちにくい恐怖フィギュアになっていきました。

 

Img_1146 フィギュアブームが日米にまたがるワールドワイドなものになっていく中で、アメリカのおもちゃ会社は追い風を逃すまいと見境なく帆を拡げました。想像ですが、おそらくなにを出してもそこそこ売れたんじゃないでしょうか。これはおそらくシルバーサーファーのアニメの放映に合わせて新規に開発されたフィギュアです。

 

 

Img_1134 マクファーレントイズがほぼ独走態勢で造形重視のアクションフィギュアを牽引している状況で、トイビズ社はメジャーコンテンツを「より動くおもちゃ」として売ろうとしていました。この頃はまだ二軸可動がせいぜいで、いくらアクションが売りだといってもポーズには大きな制約があるものでした。とはいえ、とくにその点を槍玉に挙げるようなシーンはなく、振り返ってみれば緩やかでいい時代でしたね。。

 

 

Img_1158 そしてスポーンブームも斜陽を見せ、狂気の時代が始まったときと同じように突然終わりを迎えた頃、なぜかシルバーサーファーは新シリーズを展開しはじめたのです。コミックは途切れることなくつねに続いていたようですし、アニメもそこそこ成功したのでしょう。それを酌んでの判断だったと思われます。

 

 

Img_1159 可動に関しては未ださほど練りこまれたモノとはいえませんでしたが、造形的には一旦着地点が見えた、といった観がありますね。

 

 

Img_1160Img_1161 今回はシルバーサーファーに絞って紹介して行きますが、このシリーズにはバリエーションというか別枠のシリーズが設けられていたようです。劇中に登場する代表格のクリーチャーもここにラインナップされていまして、残念ながら全てを手に入れたわけではないのですがデキのいいものばかりでした。スポーン効果でフィギュア全体のクオリティは底上げされていったのです。

Img_1162 とりあえずシルバーサーファーだけを取りあえげたいところですが、この方に触れないというワケにもいかないので一応さらりと紹介しておきます。ギャラクタス。シルバーサーファーの飼い主で、数百億年前に誕生した星を食らう魔神です。善悪といった概念を超えた存在で、いわば食い気だけで成り立っている厄介な神。ゼン=ラという星を食べちゃおうと立ち寄ったとき、「私たちの星を食べないで」とすがりついてきたノリン=ラッドに対して「だったらおまえが代わりの星をみつけてこい」といいつけ、奴隷に仕立てたのです。奴隷にする際、ちょっとだけ力を与えてやろうということで全身を銀色にしてしまいました。センスいいですね!

Img_1163 ところで…このアイテムには本体であるギャラクタスのおまけにオーブに閉じ込められたシルバーサーファーが付属しています。透明のカプセルに水が満たされ、その中にメッキされたシルバーサーファーがさも苦しそうに入っている、というモノだったのですが… 水の中でメッキが電解してしまい、なおかつおぞましいことが起きておりました。

 

Img_1164 ここに収納して幾年月。暑さと寒さを繰り返す中でカプセルが歪んだせいでしょうか。中の水が全部漏れ出していたのです! アイゴー! しかし恐ろしいことに、このブリスターからは一滴の水も漏れ出してはいませんでした。それどころか背面を確認してもシミ一つできていないのです。相当量の水が流出しているのですが、いったいこれはどういうことなのか…。

Img_1128お読みくださっている諸兄諸氏もぼちぼち呆れていることでしょうが、まだまだあるのです。これはアニメの頃のモノでしょう。大きなサイズでエネルギー流を模したエフェクトパーツがついています。この頃のモノはあえてメッキを避けているのですが、やはりガシガシ動かして遊んで欲しい、という気持ちからなのでしょう。我々のような「ミント状態で保存」が前提の薄汚い大人も当然購買対象としているハズですが、そういう色気を見せないところが潔くていいですね。

 

Img_1156 …そうはいいつつも、こうしたコレクタブルなものも放ってくるので油断できません。これは一つ、ないしは二つを小さなパッケージにいれて売ったメタルフィギュアを全部まとめて売ってみようというリサイクル商法ですね。トイザラスで投げ売られていました。

Img_1157 この配置。ピンでタイトルを張っている由緒正しいキャラクターの割りに扱いが悪いというのもシルバーサーファーの特徴じゃないでしょうか。地球人じゃないということから差別をうけているのかもしれません。

Img_1138 で、これがファンタスティック・フォー印で発売された状態です。同梱されているのはよく知らないのですがおそらく敵キャラなのでしょう。ファンタスティック・フォーはなんとなくこのテの肉体派が多かったような気がします。

 

Img_1137 日本でいうところの仮面ライダーだのナンカラレンジャーだのいう位置にあるマーベルヒーローですので、「ハンコ」といったバカアイテムもおそらく相当数が商品化されていましょう。40数年に及ぶ永い歴史もありますし、シャンプーだガムだ消しゴムだ水につけてふやかすおもちゃだと思いつく限りの手段で子供を騙そうとしたはずです。

 

Img_1140 そう…このように「ハブラシ」だったり、歯磨き粉だったりもするでしょうね。それにしてもこんなハブラシではロクに歯は磨けないでしょうね。生意気にブラシ部分は交換可能なようですが…。

 

Img_1141

それこそ10年くらい冷蔵庫に張ってあるマグネット。名刺サイズです。ここまでくると完全に駄菓子屋レベルですが、キチンとマーベルが版権をおろしている製品なのです。いったいどのくらいの数が流通したのでしょうかね。Img_1132

アメリカ人はプラモデルに対して独特のスタンスをとっているようです。スケールモデルを愛しておられる方なら誰しもご存知だとは思いますが、ラットフィンクだのホットロッドだのといったキチガイカルチャーに寄り添うプラスチックキットのシーンがあったりはするのですが、欧州や日本にあるようなキチンとしたプロダクツとしてのプラモデルが今ひとつ確立されていないのです。スターウォーズやスタートレックといったSFモノ、クルマのプラモデルもあることはあるのですが、たいていデキのほうは超テキトーでどうにかインジェクションキットの体を為している、といったレベルでしょう。プラモデルをチマチマ作るというヒトはあまり多くないか、いるとしたら非常に特殊でキットに頼らなくても自分でどうにかしてしまうのだと思われます。なので、こんないい加減なシロモノが未だにまかり通っています。ガンプラや昨今のガレージキットなどと比較することはナンセンス。いや、売り物なんて所詮この程度なので自分を満足させたければ手を動かすのが当たり前なのだ、という姿勢なのかもしれません。それはそれで正しい気もします。

Img_1118Img_1121 子供向けのパンチングバルーン。もうどうでもよくなってきたな。。これは一度膨らませたっきりそのまんま部屋に立たせてあるので、中の空気はオレが10年くらい前に吐いた息… かるく眩暈が。

 

Img_1119 これを忘れるところでした。てか、忘れても別にかまわないんですが、一時期トイザラスの不良債権化していた40センチクラスのぶさいくフィギュア。デカイこととぶしつけに身体の真ん中に配置されたボタンを押すことで幾通りかのセリフをしゃべることがウリのシリーズでした。さっき押してみたら案の定電池は切れていて、なんともいえないわびしい気持ちがこみ上げました(泣)。

 

Img_1165 アメトイにはコレクター向けの限定生産スタチューが数多く存在します。玄人好みがしてなおかつ歴史があるキャラクターとなるとその種類も当然増えるワケでして、これはそのうちの一つ。おそらく限定1000体くらいでしょう。ナンバー入りです。

 

Img_1169 アメコミのもう一つの特徴ですが、長く一つのキャラクターが活躍するために作者や作画者が複数存在し、その関係はまるで俳優と映画監督のようです。そのためシルバーサーファーにも様々な顔が存在し、触れ幅はかなり大きいです。この造形はおそらくフランスのイラストレーター/漫画家のメビウスが描いたバージョンを模していると思われます。そうなんですよ… あのメビウスもシルバーサーファーを手がけているのです!

 

Img_1172 これはもう少し新しいスタチュー。コミック寄りのデザインですね。だいぶ元気そうな場面を切り抜いたデザインはいいのですが、今ひとつ飾る向きが定まらないのです。どうせならもっとボードをバンクさせて足を伸ばしているとか。。 などとグチを言ってもはじまりませんね。それにコレでさえ7,8年は昔のシロモノですし。 

 

 

Img_1173間が持たなかったのでしょう、パンツを履いているシルバーサーファーも何通りか存在するようです。映画に出てくるほうは履いていないようでちょっとほっとしているオレです。

 

 

Img_1175う~ん…なんだかしっぱい顔をしていますね。時間と空間を超越した存在ですが、おかれている立場を考えるとこんな顔をしていてもムリはないかもしれないな。

 

 

Img_1176Img_1177Img_1178 このようにインディーズハードコアパンク界にも影を落としています。曲自体はたいしたことはありませんでした。

 

オレがかなり積極的にこのテのフィギュアを漁っていたのはだいぶ昔のことなので、今ではさぞデキのいいシルバーサーファーが出回っているに違いないと思っていたら案の定でした。玉石混交ぶりは相変わらずですが、そこがまたたまらない魅力でもあるのです。…などというようになってはいよいよ末期、でしょうね。新製品をいくつか追って見るとミクロマンにやや劣る程度は可動してみせるヤツもいるようです。これから映画が始まって再びシルバーサーファーに短い夏が訪れることになるかもしれません。楽しみですね。それにしてもその昔、渋谷のまんがの森で見かけた金属製でメッキの掛かった20センチくらいの限定スタチュー、買っておけばよかった…。 

さて、いよいよ日曜日はWFですね。みなさんも熱中症対策や換えのシャツ、下着等の準備をお忘れなきよう。

 

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